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2017/3/20 10:00

8割打者の境地「正直、ボールが止まって見える感覚がありました」


 ヤクルト西浦は阪神戦を前にウオーミングアップ(撮影・吉田 風)


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 「オープン戦、ヤクルト3-3阪神」(19日、神宮球場)

 青山テルマ、松下奈緒、加護亜依、吹石一恵…こう並べてピンとくる人はあまりいないと思う。明石家さんま、堂本剛、八嶋智人、笑い飯…ここまで書くと、もしかしたら「あぁ」と思うかもしれない。亀井善行、久保康友、荻野貴司、小窪哲也、岡本和真、そして岡崎太一、島本浩也…。そう。皆さん奈良出身の人たちです。

 奈良市生まれの僕は各界で著名人のルーツが「奈良」だと聞けば、無条件に肩入れしてしまう。神宮球場に来て、なぜ、奈良の話?故郷愛が強いので、相手ベンチの背番号3がいつも気になるのだ。毎年開催されるプロ野球・奈良県人会では必ず顔を合わせるのだが、じっくりと話す機会がない。

 「きょう、関本さんはこちらに来られてないんですか?」

 奈良大淀町出身の西浦直亨は天理高から法政大を経て、ドラフト2位でヤクルトに入団。今年4年目を迎える。高校の大先輩、関本賢太郎からは「よくアドバイスをいただいています」と言う。"神様"が解説の仕事で来ているときは、必ず金言をもらうそうだ。

 西浦の名が一躍全国区になったのは2014年。DeNAとの開幕戦でプロ初打席の初球を神宮の左翼席へ放り込んだ、あの快挙…。新人が開幕の初打席初球を本塁打するのはプロ野球史上初。当時、奈良県人会に末恐ろしい選手が加わるとワクワクしたものだ。

 実は、西浦にとって「前人未到」の代名詞は初めてじゃなかった。法政大で西浦の4期先輩にあたる阪神広報の二神一人が言う。

 「彼、入れ替わりの後輩なんですよ。天理出身でしたよね。高校時代は6割打者でしたっけ…」

 打ちまくりのイメージは間違いじゃない。でも、6割じゃない。西浦は天理高3年の夏、県大会で21打数17安打。打率・810を残し、チームを甲子園へ導いた。「破られたとは聞いてませんね…」と、25歳は笑う。奈良大会で前人未到の新記録はおそらく塗り替えられることはない。西浦に7年前の記憶を起こしてもらった。8割ってどんな境地なの?だって、4打数3安打でも届かない数字でしょ。とても興味がある。

 「正直、ボールが止まって見える感覚がありました。目の前のティースタンドにボールが置いてあるような感覚というか…。それくらい、打てる感じがありました」

 8割ヒッターにしか分からない、もはや野球漫画の世界だ。

 「プロに入ってからもそう見えたことは何度かありましたけど、高校のときのように、その感覚が何打席も続くことはないですね」

 この日は能見から2安打を放ち、順調に歩を進める。川端慎吾が椎間板ヘルニアで戦列を離れていることもあり、燕の開幕「1番サード」は西浦が担う。投手の立場になれば「ボールが止まる」感覚で打たれたらたまったもんじゃない。西浦と次会うのは開幕2カード目、京セラドーム。「僕、京セラ、好きなんですよ」。デイリースポーツの立場で言わせてもらうなら阪神戦だけは、ボール、止まらないで…。=敬称略=(デイリースポーツ・吉田風)

提供:デイリースポーツ

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