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2017/9/14 11:00

大阪桐蔭 最強世代の新チームが船出へ 一塁踏み損なった中川が新主将


練習中に選手を集めて指示を出す大阪桐蔭・中川主将(中央)


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 最強世代と言われる大阪桐蔭の新チームが、18日の秋季大阪大会2回戦・星翔戦(富田林)で初戦を迎える。

 史上初となる2度目の甲子園春夏連覇を狙った旧チームは、夏の甲子園3回戦・仙台育英戦で敗戦。新チームでは、同戦で悔しさを味わった中川卓也内野手(2年)が新主将に就任し、同戦先発の柿木蓮投手(2年)がエースナンバーの1番を背負う。2人は今夏の経験を力に変えて、名門をけん引している。

 今夏の甲子園3回戦・仙台育英戦。中川が八回に先制適時打を放ち、1点リードで九回を迎えた。先発・柿木は簡単に2死を奪った後に一、二塁とされたが、続く打者は遊撃へのゴロに打ち取った。誰もが大阪桐蔭の勝利を確信。ガッツポーズする選手もいた。

 しかし、遊撃からの送球を受けた一塁・中川が、ベースを踏み損ねて2死満塁としてしまう。さらにその直後、柿木が逆転サヨナラとなる2点二塁打を浴びた。

 ヒーローとなるはずだった2人は、一気に暗転。3年生の夏を終わらせてしまった責任感、罪悪感…。柿木は試合直後から号泣し、中川は帰りのバスでも涙が止まらなかった。

 落ち込む2人を後押ししたのは、3年生だった。中川は敗戦後の宿舎で、旧チームの主将・福井章吾捕手(3年)に呼ばれた。

 「『お前が折れたらチームはダメになるぞ』と言ってもらった。下を向いたらあかん、前を向こうと思った。気持ちを切り替えても、悔しさは忘れてはいけない。あの敗戦があったから、来年の夏は勝てたと言いたい」

 新チームは甲子園での敗戦翌日に始動。西谷浩一監督(47)と全選手が面談した結果、中川は新主将に選ばれた。名門を率いる自覚は強い。副主将の根尾昂内野手(2年)とは毎日、寮の部屋でチームの方向性を話し合っているという。

 「勝つ難しさ、1アウトを取る難しさを知っているからこそ、秋から1つのアウトを丁寧に取っていくようにしたい。個性が強いチームと言われるけど、どうまとめるかが大切。まとめられれば、おのずと強いチームになる。そのためにはリーダーが大切になる」。自分自身は「口下手」と言う。かけ声、背中、プレーで部員41人に一体感を生み出すつもりだ。

 柿木も旧チームのエース・徳山壮磨投手(3年)の言葉で気持ちを奮い立たせた。敗戦当日の宿舎でのミーティング後。徳山から横川凱投手(2年)、根尾ともに呼び止められた。すると、いつも引っ張ってくれた先輩が、目の前で涙を流しながら訴え始めた。

 「これからの投手陣は3人が引っ張らんとあかん。練習の時から自覚を持って取り組むようにしないとあかんぞ」

 秋季大阪大会では1番を背負う最速146キロ右腕は「あの負けのショックは大きかったけど、悔しさをバネにしないと。これからは徳山さんのように先頭に立って、投手の中でも一番、練習しないといけない」。尊敬する先輩の背中を追って、生活態度、練習姿勢から高い意識を持つようになってきた。

 中川、柿木がけん引する新チームは、旧チームの主力が多数残る。来秋ドラフト候補に挙がる選手も多く、攻守でスキがない布陣となりそうだ。

 投手陣はパワータイプの右腕・柿木と、身長190センチの大型左腕・横川の2本柱が安定。野手は一塁だった中川が三塁、三塁だった山田健太内野手(2年)が二塁に入る。根尾は遊撃を守るが、旧チームと同様に投手としても準備している。

 外野はU-18日本代表としてW杯に出場した中堅・藤原恭大(2年)が不動。左翼には今春センバツで先発起用された経験もある宮崎仁斗外野手(2年)が入る。

 スター候補がそろうが、西谷監督は「3年生のよかったところを受け継いでやってもらいたい」と新チームにも和を求める。旧チームは、福井主将を中心に一体感があるチームで、これは大阪桐蔭が毎年目指している理想型だ。

 「強く、しぶとく、負けないチームになりたい」と中川。この夏に流した悔し涙は、1年後に必ず歓喜の涙に変える。(デイリースポーツ・西岡 誠)

提供:デイリースポーツ

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